酒びたりの財務相も悪いが、この記事は悪意に満ちている。
見出しからして、
「<中川財務相>G7昼食会抜け出し、同行記者とワイン」ときた。
そして、
①中川財務大臣が、最後まで原因は風邪や腰痛など薬の併用だったと強調したことと並べて、「G7閉幕後の内外記者会見の直前、同行の記者らと会食してワインを口にしていた事実も判明するなど、疑惑は深まるばかりだ」とつなぐ。
更に、
②G7出席のため搭乗した際に、風邪薬などを多めに飲んだ上、酒も飲んだと付け足す。
この際、「同行筋によると、機内のファーストクラスの席で」と書いて庶民には乗れないファーストクラスで優雅に飲酒…という妬みを生ませようという悪意を感じる表現を入れる小技を使用。
更に更に、
③日米財務相会談やG7夕食会の後、男性新聞記者など「親しいひとたち」(中川氏)とサンドイッチをつまみながら、ジントニック3〜4杯を飲み、その際、睡眠薬を服用したという話を持ってくる。
まだまだ、
④「深酒のためなのか、睡眠薬のせいなのか。同行筋によると、翌14日午前8時15分からイタリア経済・財務省で始まったG7会合の際には、体調がひどく悪い様子だったという」と酒の影響をほのめかす。
ようやく本命の、
⑤「G7昼食会でもワインが出たが、中川氏は『口はつけたが、ゴックンはしていない』と説明している」が出て来る。
しかし、まだまだ飲酒話は続いて、
⑥昼食会を途中退席し、宿泊先のホテルに戻り、財務省同行筋にとって予想外の行動と書いた上で、中川氏が取材で同行した女性記者など数人で会食し、赤のグラスワインに「口をつけた」ことを暴露。
その際、飲酒だけではなく、
「中川氏は、女性記者らとの会食について『たまたまそこにいて、話を聞かれたから』と説明したが、中川氏は昨年9月の財務相就任以降、G7などの海外出張では同行の女性記者を集めて飲食を行うことが恒例化していた。今回のG7でも、中川氏と麻布高校の同期で、東大法学部の同窓でもある玉木局長が一部の女性記者を招いたという」とこぼればなしを付け足すことを忘れない。
ここで、なぜか「女性記者」という語がしつこく繰り返すことで、昼食会を途中退席して女性とワインかよ、というイメージづくりをしている。
③で何で「男性新聞記者など『親しいひとたち』」とわざわざ「男性」とつけたのはこれを強調するためだったのだ。
「親しいひとたち」である「男性新聞記者」
と、
「たまたまそこにいて、話を聞かれた」「女性記者」
という対比までしている。
滞在したホテルにしても「高級ホテル『ウェスティン・エクチェルシオール』」と表現し、先のファーストクラスと同様の効果を狙う。
しかし、考えて欲しいが、いくら経済が危機的だからといって、G7に出る財務相がエコノミークラスに乗ったり、エコノミーホテルに泊まることは望ましいことなのだろうか。
そして、ついに失態の記述に入る。
⑦「日露財務相会談において、麻生太郎首相を『麻生大臣』と言い間違えるなど、言動に不安定さもみられた」
そして…、
⑧「内外記者会見の前にはすでにろれつが回らない状態だった。政府・与党からも『あんな状態の中川氏になぜ会見させたのか』と財務省の対応を疑問視する声も出ている」と書いて締めている。
この毎日新聞の記事では、これだけ書いておいて「毎日新聞の記者は、中川氏との会合には、いずれも出席しなかった」と付け足すことを忘れない。
ちゃっかりしてる。
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Yahoo!ニュース
<中川財務相>G7昼食会抜け出し、同行記者とワイン
毎日新聞 [2/18 2:37]
G7後の記者会見に臨む中川財務・金融担当相。右は白川日銀総裁=2009年2月14日、藤原章生撮影
「薬の飲み過ぎ。酒の影響ではない」--。ローマG7での「もうろう会見」で17日引責辞任した中川昭一財務・金融担当相は、最後まで原因はカゼや腰痛など薬の併用だったと強調した。しかし、G7閉幕後の内外記者会見の直前、同行の記者らと会食してワインを口にしていた事実も判明するなど、疑惑は深まるばかりだ。
中川氏はG7出席のため13日昼、羽田発の特別便に搭乗。同行筋によると、機内のファーストクラスの席でカゼ薬などを多めに飲んだ上、酒も飲んだという。
約13時間のフライトを経て同日夕(現地時間)にローマに到着。直後のガイトナー米財務長官との初の日米財務相会談やG7夕食会は無難にこなした。その後、中川氏は男性新聞記者など「親しいひとたち」(中川氏)とサンドイッチをつまみながら、ジントニック3〜4杯を飲んだ。その際、睡眠薬を服用したという。
深酒のためなのか、睡眠薬のせいなのか。同行筋によると、翌14日午前8時15分からイタリア経済・財務省で始まったG7会合の際には、体調がひどく悪い様子だったという。
G7昼食会でもワインが出たが、中川氏は「口はつけたが、ゴックンはしていない」と説明している。
ただ、中川氏は午後1時50分まで予定されていた昼食会を1時ごろに途中退席し、宿泊先の高級ホテル「ウェスティン・エクチェルシオール」に戻った。
予想外の行動に財務省同行筋は対応に追われたが、中川氏はホテルの1階のイタリアレストラン「ドニー」に移動、財務省の玉木林太郎国際局長や日本から取材で同行した女性記者、イタリア人通訳など数人で会食した。
レストランの支配人によると、中川氏らは午後2時ごろから、ビッフェ形式のサラダとパスタとともに赤のグラスワインを注文。中川氏はここでの飲酒について「本当に口をつけた程度」と話す。
中川氏は、女性記者らとの会食について「たまたまそこにいて、話を聞かれたから」と説明したが、中川氏は昨年9月の財務相就任以降、G7などの海外出張では同行の女性記者を集めて飲食を行うことが恒例化していた。今回のG7でも、中川氏と麻布高校の同期で、東大法学部の同窓でもある玉木局長が一部の女性記者を招いたという。
「約30分ほど」(レストランの支配人)だった飲食後に中川氏は午後2時50分から約15分、同ホテル内でロシアのクドリン財務相と日露財務相会談に臨んだ。この際、麻生太郎首相を「麻生大臣」と言い間違えるなど、言動に不安定さもみられた。
その後、部屋に戻り30分ほど財務省幹部らと打ち合わせをした。中川氏は「打ち合わせは仕事であり、酒を飲むことはない」としている。だが、午後3時45分からの内外記者会見の前にはすでにろれつが回らない状態だった。政府・与党からも「あんな状態の中川氏になぜ会見させたのか」と財務省の対応を疑問視する声も出ているが、「G7という世界が注目する会合であり、すでに会見の時間も設定されていた。欠席させればよかったというのは後知恵で、とうていできる状態ではなかった」(幹部)と財務省は説明している。
毎日新聞の記者は、中川氏との会合には、いずれも出席しなかった。
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